一分一秒真剣勝負!

Ruby, Railsなど。Web系の技術ネタを充実させたい・・が、そうなるかは分からない。

とてつもない日本

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posted with amazlet on 07.06.24
麻生太郎
新潮社 (2007/06/06)
売り上げランキング: 7

 麻生太郎外務大臣というと、「特アに強気」というイメージが強いのだが、本書では外交に関する記述を読む限り「リベラルな人」という印象を受けた。次の選挙で自民党が負けた場合、次期総理の座に座るのがほぼ確実な人だけに、特ア関連の部分は慎重に書いたのだろう。
 全体としては格差問題、高齢化問題、少子化問題などなどを取り上げ、「日本人は今のままで十分凄い」と割と楽観的に未来について書かれている。ニートまでも肯定してみたりして。日本人は歴史認識にしてもそうなんだけれど、いろんな面で「自虐的」に考えているなあと再認識できた。高校時代の仲間と飲んだ時、話が日本の風習や文化を否定するような流れになって、「日本ほどいい加減な民族は他にいないよね」というような結論になった事があるんだけど、本書の冒頭部分に書かれている、日本人が作ったインドの地下鉄のエピソードを読んだ時、日本の技術は世界一ィィィィ!と思えてしまった。日本の未来に希望がもてる一冊。お勧めです。