前提条件
yumとCheckinstallを使用して、railsの環境を作ります。最新版のRubyがパッケージで取得できない場合を想定しています。
事前準備
まずはRubyのインストール・・・の前に、opensslとopenssl-develをインストールします。既にインストール済みの場合は不要。
# yum -y install openssl openssl-devel
なぜ最初にこれを入れるかというと、Rubyのインストール前にこれらが入っていない場合、rails実行時に以下のようなエラーが発生するからです。
# ruby script/server => Booting WEBrick... /usr/lib/ruby/gems/1.8/gems/rails-2.1.2/lib/initializer.rb:229:in `require_frameworks': no such file to load -- openssl (RuntimeError)
もしこのエラーが発生した場合、openssl,openssl-develのインストール後にRubyを再インストールするか、以下の手順を実行すれば解決します。
# cd /usr/local/src/ruby-1.8.7-p72/ext/openssl # ruby extconf.rb # make # make install
更に、以下のライブラリがないとRailsのscript/consoleが動かないので、入っていない人はインストール。
# yum -y install readline readline-devel
Ruby最新版のインストール
Rubyの旧バージョンがインストール済みの場合、アンインストール。
# yum remove ruby-libs
2008-11-20現在、最新版はruby-1.8.7-p72なので、ダウンロード。
# wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.7-p72.tar.gz # tar zxvf ruby-1.8.7-p72.tar.gz # cd ruby-1.8.7-p72
パッケージの作成。
$ sudo ./configure --prefix=/usr #インストール先ディレクトリを/usrに指定 $ make $ sudo /usr/sbin/checkinstall --fstrans=no #インストールしながら処理を進めるRubyの場合、それを回避する為に--fstrans=noオプションが必要。詳細はCheckinstallのドキュメントを読んでね。
パッケージをインストール。
$ sudo rpm -Uvh /usr/src/redhat/RPMS/i386/ruby-1.8.7-p72-1.i386.rpm
以上で、Rubyの最新版インストールは終了。
RubyGemsのインストール
RailsをインストールするにはRubyGemsを使うと簡単なので、まずはこれをインストールします。2008-11-20現在、最新版はrubygems-1.3.1なので、ダウンロード。
$ wget http://rubyforge.org/frs/download.php/45905/rubygems-1.3.1.tgz
後はRubyと同様にインストール。
$ tar zxvf rubygems-1.3.1.tgz $ cd rubygems-1.3.1 $ sudo /usr/sbin/checkinstall -R "ruby setup.rb" $ sudo rpm -Uvh /usr/src/redhat/RPMS/i386/rubygems-1.3.1-1.i386.rpm
終了。-Rオプションを付けるとRPMパッケージを作成できますが、オプションは無くても後からパッケージを選択することになります。