600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
- 作者: 上阪徹
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2009/05/07
- メディア: 新書
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ちょっと遅いけど読み終わりました。クックパッドの創業期から開発の裏側まで余す所無く書かれています。
僕は料理をしない人なのであまりクックパッドは使わないのですが、600万人もの女性ユーザーに支持されている理由が分かりました。徹底したユーザー指向でユーザーエクスペリエンスを最優先に考え、収益の柱である広告を全面に押し出すようなデザインには決してしない。高い技術力を持っていながら、あくまでもそれは手段であり、「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」というクックパッドのミッションを実現する為の道具として使っている。人気サイトにありがちなことですが、これは実際やるとなったら難しいと思います。自分が佐野社長だったなら。と、仮定して考えるとやはりスポンサーを優遇してしまったかもしれません。
筆者が後半で「仕事とは何か」にまで言及しているという影響もありますが、クックパッドについて知って行くと、仕事ってなんだろう?と考えてしまいます。職種に関係無く、全ての働く人にお勧めしたい一冊ですね。
そういえば本書を読んで始めて知ったのですが、「たべみる」ってサービスも運営していたんですね。年間利用料が高めなので、小規模な企業は利用していないと思いますが、いずれは日本中の飲食店やスーパーなどが「たべみる」を参考に発注したり、メニューを考えたりする時がくるのではないかという予感がします。