LinuxはUnixのソースコードをパクッてる!?
色んな意味で今更の記事について。
SCOが訴訟を起こしたのは2003年3月。提訴されたのはIBMで、内容は「IBMがUNIXのソースコードの一部を不正にLinuxに使用したことによるライセンス違反など」だった。
SCOは1995年、NovellからUNIX(UnixWare)事業を譲り受けた。そのNovellは1993年に、UNIXのライセンスを含めて米AT&TからUNIX事業を譲渡されていた。そのためSCOはUNIXのライセンスを保持しているという立場から、Linuxの開発に協力していたIBMに対し、不正流用を提訴した。具体的には「カーネル2.5.69には600以上の不正行為がある」などと主張していた。
さらに、同年5月、SCOはLinuxユーザー企業にも問題の輪を広げる。大手企業約2000社に対し「UNIXの知的財産権侵害はユーザー企業にも責任が及ぶ」といった警告書を発送した。
一方、その訴訟の元となるUNIXライセンスの所有権をめぐり、Novellが「UNIXの知的財産権は自社にある」と発表。訴訟はNovell対SCOという構図に移っていった。
この間、NovellとSCOが互いを提訴する一方で、SCOは大手自動車メーカーの独DaimlerChryslerなどを著作権侵害で提訴したり、SCOの社長が来日して日本メーカーに主張を伝えたりするなど、積極的な活動を進めた。ユーザーに対しては、1CPU当たり約700ドルというライセンス料を求めていた。
2007年8月、ユタ連邦地裁で、UNIXの著作権を持つのはNovellであるとし、かつNovellがSCOに対してIBMへの訴訟の取り下げを命令する権利があると判決が下る。しかしながらSCOは控訴し、その後、再審理まで持ち込まれたことやSCOが倒産処理手続きに入ったことなどから、訴訟は長引いてきた。
今回の最終判決で、これまでSCOが最初に起こしたIBMへの訴訟やユーザー企業への主張も、立ち消えとなる。
なっつかしー!これが話題になった当時はあまり興味がなくて、事の発端とか経緯なんかは調べなかった。ただ、前にいた会社の先輩後輩が「LinuxはコメントまでUNIXからそのまんまコピーしてるwww」とか言って騒いでたのを思い出したんですよね・・・・・って全然違うじゃないかこれ。