代紋TAKE2
高校生の時、この代紋TAKE2にハマッている友人がいたのだが、僕は巻数の多さに借りるのが面倒なのと買うのも金が足りないという事で読むのを避けていました。ところが最近なんとなく思い立って読み始めたところ、これが面白い。
弟分に鉄砲玉を命じられ、自分で発砲した拳銃の跳弾に当たって死んだ主人公の阿久津丈二が10年前にタイムスリップするところから物語が始まる「SFヤクザ漫画」なのだが、ヤクザ世界の描写の質が高く、あまりよく知らなかった「盃」の仕組みをうまく使ってトラブルを解決したりするところは今までテレビや漫画で見てきた暴力に物を言わせるヤクザとはまた違った面も見られて新鮮だった。
ネタバレになるので詳細は書かないけれど、否定的な感想が大半を占めるラストは「阿久津丈二らしさ」が出ていて僕は好きだ。代紋TAKE2、必読の名作です。