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Ruby, Railsなど。Web系の技術ネタを充実させたい・・が、そうなるかは分からない。

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える
D. タメット 古屋 美登里
講談社 (2007/06/13)
売り上げランキング: 346

 アスペルガー症候群であり、自閉症・サヴァン症候群である著者、ダニエルによる自伝。ダニエルにとって世界がどう見えているか、という事がメインで書かれていると思っていたのだが、実際は半分以上が彼の半生をつづった内容になっていた。
 読み始めた当初は、ダニエルの人生にはあまり興味が無く、「数字を見たときに感じる共感覚・特殊な計算方法・驚異的な計算能力による面白いエピソード」等が読めればいいやと思っていたのだが、読み終わってみると本書は「良い本」だと思った。本書を読み、ダニエルの半生を追っていく事により、アスペルガー症候群自閉症の人たちへの偏見がやわらぐのではないか。と、感じたからだ。彼らに欠落している能力や、彼らとコミュニケーションをとっていく場合、どう接したらいいのかが漠然とではあるけど、理解できたと思う。 普段は意識することの無い脳障害について知る事ができ、それでいてしっかりとエンターテイメントにもなっているので楽しめる。そんな一冊です。