非サラリーマン宣言―下流社会を「生きる」10の知恵
非サラリーマン宣言―下流社会を「生きる」10の知恵
posted with amazlet on 06.12.31
ちょっとした読み物が欲しくなったので、なんとなく買った本書ですが、読んでよかった一冊ですね。いわゆる「成功」した人へのインタビューがメインなのですが、全員フリーター経験がある。もしくは現在進行形でフリーターというのが特徴ですね。活字オンリーのものだったり、大西祥平さんが書いた漫画形式によるものだったりします。「プロ論。」的なノリですかね。以下の10人のエピソードが掲載されています。
- [10人のフリーター一覧]
- 青木雄二(漫画家)
- 樋口雄一(作家)
- 魚柄仁之助(フリーター)
- 石原まこちん(漫画家)
- 所英男(格闘家)
- 匿名の人(ネットオークションとレーダー)
- 渡辺晃一(ゲームクリエイター)
- 藤田志穂(企業家)
- 奥田けんじ(区議会議員)
- 大西祥平
本書を読んで一番印象に残ったのが、帯にもなっている魚柄 仁之助さん。彼は様々なフリーター経験・生活を経て、そこで得た知識をHackし、サービスやモノを生み出して高収入を手にした人です。魚柄さんにとってフリーターとは、
あなた「フリーターは時間を浪費する存在」と言い切っているけど
フリーターというのは結局考え方次第なんですよ
要は金を貰って色んな知識を吸収できる!!
自主的に考えて行動すればこれほどおいしい存在はないですよ
というように「おいしい存在」のようです。世間一般のイメージするフリーターとはだいぶ違った捉え方ですが、正社員として働いている人でも、仕事のできる人は魚柄さんのような事をしているんですよね。今のままフリーを続けるか、正社員に戻ろうかと悩んでいたのがなんだか馬鹿らしくなりました。社会的な立ち位置などは関係ない。要は自分で「考える」事が重要。ま、当たり前かもしれないけれど、普段忙しく働いていると忘れがちな事だったりするんですよね。
本書のテーマとしては「フリーターを生涯続けることは可能なのか?」というのがあるのですが、最後まで読みきってみると全員に共通点がありました。それは「好きな事」をやっているということ。ということはソフトウェア開発が好きで今の仕事をしている僕は魚柄さんのようになれるかも?なんつって。