一分一秒真剣勝負!

Ruby, Railsなど。Web系の技術ネタを充実させたい・・が、そうなるかは分からない。

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由


 「おもてなし」を軸に、アップルとソニーのエピソードを交えながら経営について優しく書いてある本というイメージがあったのだけど、その内容は1章だけで、2章は中島さんが「月刊アスキー」に連載していたコラムで、3章は同じく「月刊アスキー」に掲載された中島さんと西村博之さん、古川享さん、梅田望夫さんとの対談記事の採録であり、通勤時間中に本を読むことが多い僕には、区切りをつける部分が丁度良かった。
 中島さんはWindowsの開発に関わっていたのは知っていたけれど、本書を読むまではそこまで中心的な位置にいたとは知らなかった。中島さんの書いたプログラムを見てビル・ゲイツが呆然としたエピソードなど、いかにもGeekなエピソードがあったりするけど、前書きの部分で

技術を極めた先にあるもっと大切な差別化要因が、実は機能の豊富さや知的財産ではなく「おもてなし」である、というのが本書のテーマである。

 と書いているとおり、「おもてなし」を基本とした中島さんの一貫した思想が伝わってくる。買って損はない1冊だった。
 ところで、本書のメインテーマから逸れた部分で記憶に残ったのが以下の部分。

グローバルな人材史上で求められる価値=英語力
〜省略〜
終身雇用が崩壊しつつあり、誰でも出来る簡単な労働は知識労働ですら海外にアウトソースされようとしている昨今、自分の価値を高めて「職場を選ぶ力を得る」ことは、ますます大切になっている。その意味でも、世界規模で見た人材市場での価値に直結する英語力を持っておくのは、必ずプラスになると断言できる。

 最近英語がスラスラ読めたら便利だろうなあと、プログラム中に検索した時によく思うので、これは耳が痛い・・・。大体まつもとさんが作ったRubyについてググっても、100% Pure Englishなサイトがヒットすることが多い。そういえば、やる気満々でユーザー登録したiKnowにログインしなくなってから、何ヶ月だっけ・・?