一分一秒真剣勝負!

Ruby, Railsなど。Web系の技術ネタを充実させたい・・が、そうなるかは分からない。

広告配信サービスで自分がやりたかったこと

ここ数年、自分が思っていたことが書かれているブログを見つけた。 (2015年5月時点でのDSPの状況について書かれているブログだけど、本質的なところが自分に響いた。ということです。DSPに関しては自分も将来性のあるサービスだとは思っています。)

アドテク業界の動きをみていると、アドテクにとらわれてビジネスの基本を疎かにしていることが多いように見えます

広告配信サービス成長法の基本 - DSPはなぜアドネットワークに勝てないのか

自分は約3年半ほど某アドテク系企業で働いていました。基本的に管理画面の開発を担当していました。(今年の5月に退職) この期間はちょうどDMPやDSPが広がっていった時期と被っていて、まさに引用した内容の通り「アドテクにとらわれて」開発をしていたなと思います。 バズったキーワードがあると飛びついて実装する感じですかね。社内も社外もアドテクに詳しい人達が率先してそんな動きをしている感じでした。 アド系の知識が乏しい僕はアドテク業界ってそういうものなのかなぁ、と思いながらコードを書いていたけど違和感を感じていた事も事実で、 これってユーザーの望んでいる事なのか?流行りに飛びつくんじゃなくて、もっと本質的な事に力を入れるべきなのでは? 自分の場合それは・・・

  • 広告主の業務を効率化すること
使いやすい管理画面の提供など

  • メディアの業務を効率化すること
使いやすい管理画面の提供など

  • 広告価値・メディア価値を高めてあげること
マッチングの精度を上げること、広告表現方法を増やすこと、コンサル、など


以上のことが優位で実力があれば、広告予算は増え、メディアの掲載枠も増え、口コミで実力が伝わります。広告配信サービスを一定規模以上に成長させるにはこの実力が必須条件です。

広告配信サービス成長法の基本 - DSPはなぜアドネットワークに勝てないのか

「使いやすい管理画面の提供など」 これ!管理画面担当だったし、まさにこれをやりたいと思っていた。 UIの改善をしていって、どんどん使いやすい管理画面にブラッシュアップをしていくようなイメージですね。 自社サービスを提供している会社に入れば、それが出来ると思っていた。 ところが実際は新機能の実装を優先したいという勢力が強く、自分の提案は通らないことが多かったのが現実でした。 ・・・ただ、新機能や新システムに力を入れたくなる気持ちも分かるんです。 新機能を実装すればメディアにプロダクト名が出たり、それをキッカケに営業がしやすくなったりするからついそうなってしまう。 他社もやっているわけで、自分のところだけ作らないわけにはいかない・・・という状況もある。

ここでどう動くかが勝負の分かれ目だったのかもしれない。ネンドさん、アイモバイルさんは正しい選択をとった。

  • ①配信方法が枠毎の広告効果によって枠毎に入札単価を自動で変動させる ※DSPは配信先を人を中心に決めます ※配信方法は選べる
  • DSPが流行る前からサービス開始 2社共DSPが流行る前から広告配信サービスを行っており、高度なアドテクを使わない時代に、いかにCPAを下げられるか考え抜いてきた歴史があります
  • ③管理画面が使いやすい
「ネンド」「アイモバイル」強者の共通点 - DSPはなぜアドネットワークに勝てないのか

この2社はユーザーファーストでプロダクトを成長させたのではないかと考えている。「ユーザーは何を望んでいるのか?」が論理の出発点になっているのではないだろうか。だからいい結果が出たのだ。 ユーザーファーストって当たり前のことだと思っていたのだけれど、これが出来ている会社って実は少ないんですよね。技術は面白いし、大事だけれど、踊らされてはいけない。最近ウェブ界隈も技術の進化が加速していて盛り上がっているけど、あくまでも"ユーザーファースト"でプロダクトを作っていきたい。